LANDISKにDebianをポートしませんか?
以下をdebian-usersに出してみた。
最近の高性能低価格NASは、Marvellというチップベンダの出しているARM9系のOrionというシリーズのSoCが搭載されていることが多いのですが、2.6.25からこれまでgitでブランチにあったOrion patchが統合されることになったそうです。
Debianでは、tbmが、それにむけてQNAPのDebian標準サポートに動いているのは知っていましたが、OrionをDebian ARMの標準ベースで入れていこうとしているというのは知らなかったです。
http://www.linuxdevices.com/news/NS5637467946.html
わたしが仕事で関わっているLANDISKシリーズも、いくつかの製品でOrionを採用しています。
FとGSの底辺ラインのものは違うSoCですが、それ以外はOrionを採用しており、モデルによる違いは、主にマイコンの搭載の有無や、FlashROMの容量、RAMの容量になります。先の記事には、LANDISKも名前が出ていますが、海外で売っていないので、なかなかこういうポート作業のターゲットになりません(^^;。
国内で、この作業をやってやろうという方はいらっしゃいませんでしょうか?
現在は、2.6.12ベースで、ボタン制御やLED制御のドライバを含めて、Debianベースのオープンな開発環境(Sarge/Etch)を作り、"OPEN LANDISK PLATFORM"としてハードウエアOEMを希望する会社に提供しています。もちろん、これらのドライバ部分のソースも入ってます。
この環境の対象ハードウエアは、HDL-GXR,GTです。これは公開を前提にして作られているので、そのまま利用することができます。L4Gは若干違う部分があるので、いまのところ公開用にはまとめられていません。
GXR,GTは、基板上にシリアルポートもあり、コンソールからの操作ができるほか、u-bootでMACアドレスを書いているので、QNAPのように起動後にMACアドレスをセットしなければいけないような面倒なことはありません。必要な作業は、以下あたりではないかと考えています。
- ドライバ類のポート
- ハードアーキテクチャIDの登録と、それと連動したビルドオプションの追加
- d-iでの対応
- 動作確認
DebianのOrionサポートそのものが、まだ作業途上ですので、d-iなどディストリビューションとしての対応を行うには、MLで英語のやりとりも必要になると思います。
もし、これらの作業をやってみようという方がいらっしゃいましたら、個人的な範囲でのサポートになりますが、機器やドライブの提供などを考えますので、ご連絡ください。
まさに、おめーがやれなネタなんだけど、わたしには無理なんだな。