重量60g、世界最小のノートPC用ACアダプタ〜MITのスピンアウト企業が開発

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20140530_651041.html

 小型化を実現した要因は、電力を小分けにして高速にスイッチングする超高周波電力変換技術にある。スイッチング周波数を高速化すると、インダクタやキャパシタに一時的に蓄えるエネルギーを減らすことができるため、小型化を図れる。イメージとしては、100Lの容器に水を10分間で満たす時に、10分かけて100Lのバケツで1回で汲み入れるのではなく、10Lのバケツで1分に1回ずつ汲み入れていくのに似ている。
 Dartのスイッチング周波数は、従来のノートPC用ACアダプタより1,000倍も速い。もちろん、スイッチサイクル毎に消費されるエネルギーからは熱が発生し、通常のコンバーターで1,000倍高速化すると、1,000倍のエネルギーが浪費される。そこで、Dartでは、エネルギーがインダクタとキャパシタ間で振動するのを調節する共振技術を用いることで、エネルギー損失を最小限に抑えている。