Wedge Mobile Keyboardの電源接触不良の修理

店でさわってみて、キータッチがよさげで気になっていたMSのWedge Mobile Keyboardが某フリマに出ていた。
電源入らなくなったということでゼロ円。
先日まで使えていたということで、BTキーボードゆえ特に劣化するようなパーツもない構造と推測、修理可能ではないかと判断する。
さっそく依頼。
送料380円で東京から送ってもらった。
実際には、500円かかってたけど差額はいらないって。どうもありがとうw
電池交換したら使えなくなったということで、電池ボックス付近の接触不良という見立て。


単4電池を2本入れてみる。
なんか、電池ボックスのロックがガバガバなんだけど...
ロックしても、少し突出しているような。原因はこれっぽい。
電源はFn+ESCという変な組み合わせ。押しても反応しない。
電源状態は数字の7の下あたりにあるLEDでわかるのだけど、これが点灯しない。
通常はどこかに照度センサーがあって、カバー外したら電源入る仕様のようだ。
つまり、暗いところでは使えない?
照度センサーにゴミでも付いたという可能性もある。


分解は難しい筐体だ。
ネジ類は表面には見当たらない。
キートップは外れない。キーを壊したら使えないので無理はしない。
電池と回路が内蔵されていると思われるスタンド部のラバータッチのカバーも外れない。
BTボタン側もすぐには外れない感じ。
可動部のある電池ボックス側からアプローチする。
電池ボックスのレールからスライド部が外れた。
特に破損している部品はなさそう。
ロック機構にはまる突出部がある。
端子が少しへこんだところに付いている。
本体側はスプリングが出ていて、そこに端子が接触するようだ。
電池ボックスのレールやロックにガタがきやすく、そこから接触不良になる構造だった。
接点のスプリングも短い。
これ以上の分解は破壊なしには困難な感じ。
使えることが前提なので破壊は避ける。
接点を調整すると、普通に電源が入り、BTボタンの長押しでペアリングして使えるようになった。


全体にあんまり設計よくない感じ。
キーの隙間にはゴミが入りやすいし、キートップが外しにくく、掃除も困難。
打ち心地は悪く無い。
BSボタンが小さいので自分で使うにはイマイチか。
英語配列ならよかったのに日本語配列なのが残念だ。
中央で曲げてスタンドにもなるラバー加工のカバーが重い。
セットすると持ち歩く気をなくす重さ。たぶん、中にズズかなんかの合金のプレートが入っているのじゃなかろうか。
重くないと、タブレットを保持できないという設計なんだろうけど、持ち歩きでこれは致命的。
カバーの装着もスライドさせるのははめにくいし、外しにくい。上からかぶせたり、そのまま無理やり取ったりするのもなんかダメな感じ。
カバーは自作で代替品を3Dプリントしたらよくなるんじゃないだろうか。