組み込みLinuxへ舵を切るウインドリバー

http://www.atmarkit.co.jp/news/200403/24/windriver.html
こちらは、同じ土俵で商品を変えようという話。

組み込みLinux市場について、同社代表取締役社長 藤吉実知和氏は「現時点で、市場と呼べるほどの規模に育ってはいない。政府の後押しもあって、業界団体がなんとかLinuxを家電製品に普及させようと2年間活動してきたが、これといった製品が出なかった。一部の経営者には、もうLinuxはこりごり、といった風潮も出ている」と語り、組み込みLinuxへの過度の期待と、その揺り戻しが起こっている点を指摘した。

正しい一面もありますが、主にVxWorksからの牽制でもある発言だと思います。

同社の調査によれば、組み込み機器開発で使用されている(もしくは計画中の)Linuxディストリビューションのシェアは上位から、Red Hat25%、MontaVista17%、自社製14%、非商用LinuxおよびMetrowerksが10%ずつと続く。このうち組み込みLinux専用ディストリビューション(Monta VistaとMetrowerks)以外のシェアが49%を占める。

それでrhと提携というのは、寄らば大樹ではないの? 実力とお客はつかんでいるのだし、モンタだってメトロワークスだって顧客に十分なサービスを提供できていない状況なんだから、独自ブランドだってやっていけるのじゃない? rhのブランド費を上乗せされてもお客はうれしくないけど。
でも、VxWorksからの移行ツールは出さないのだろうなぁ。出ると楽なのに。
開発ライセンスを上乗せするというのは、ますますエントリ時の敷居が高くなるよねぇ。付加価値ライブラリ付けるとか、リアルタイムコアとしてVxWorksを入れるとかでランタイムライセンスは存続したほうがいいのじゃないのかな? でなきゃ、サポート費用として徴収するとかね。
OSSを採用することでビジネスモデルの根幹が変わったということをあまり理解していない風なじわっとした変更では生き残れないですよ。