GPLって設定ファイルも含まれるの?

http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000047623,20065686,00.htm?tag=nl
sitecomってソースを公開してたのね。

SitecomはGPLを遵守すべく、今回問題となっているワイヤレスルータ製品「WL-122」のソースコードを含む64Mバイトのパッケージファイルをダウンロード可能にしている。

設定のサンプルが付属しているものもあるけど、起動スクリプトなどは付いていない事が多いよね。それも、GPLの適用範囲だとすると、ちょっとメーカーとしては対応しづらいものがあるよなぁ。その組み合わせだけが差別化要素になるわけだし。

 GPLが適用されるソフトを実行可能な状態で搭載した製品を販売する企業は、同ソフトの「完全なソースコード」を公開しなければならない。「実行可能なソフトについて、完全なソースコードとは、同ソフトに含まれる全てのモジュール、関連する全てのインターフェース定義ファイル、同ソフトの編集およびインストールの制御に使用されるスクリプトの全てのソースコードを意味する」とGPLには記されている。

各種設定ファイルは派生物であるのかという事が議論の的なんだろうけど。本体の設定ファイルはスキームが定まった中で書くので、基本的に誰が書いても同一の動作条件にする時には著作物製を問われない内容になるのではないかと思うのだけど。起動スクリプトなんかは派生物ではなく単独の著作物と主張しうる内容を盛ることも出来るだろうし。
日本語参考訳でマッチングの確認をしてみる。

完全なソースコード とは、それが含むモジュールすべてのソースコード全部に加え、関連するイン ターフェース定義ファイルのすべてとライブラリのコンパイルやインストール を制御するために使われるスクリプトをも加えたものを意味する。

ここで言うプログラム以外の部分って、Makefileとヘッダファイルのことを言っているのだと思うのだけど。

 しかし弁護士のJaegerはインタビューの中で、Sitecomは必要なソフトを全て発表したわけではないと指摘した。具体的には、Sitecomは製品をインストールする際に必要なスクリプトと呼ばれるプログラム命令を発表していない。Sitecomはスクリプトを発表してはじめてGPLを遵守したことになるとJaegerは言う。

ここで言うインストールって何だろう。組み込みで小さいのでバッケージ管理されているとは思えないので、rpmdebを指してる訳じゃないだろうし。やっぱり、Makefileなのかな?

さぁ、話が大きくなってきたぞっと。面白いねぇ。

 今回の訴訟を複雑にしている1つの要因は、Sitecomの製品に他社の技術が使われている可能性があるとJaegerが考えている点にある。Jaegerは、「同ソフトを開発したのはSitecom自身ではなく、台湾あるいは米国のチップメーカーと思われる」と述べ、さらに「われわれはドイツの企業および流通業者に対し、(同ソフトを開発した)メーカーに圧力をかけるよう要求している」と語った。