気になったネタ2つ

なんかネタにするまでこなせていないけど、そのまま流してしまうにはちょっと気になったもの2つ。

OkujiさんとのやりとりになっているMatz日記で「ハッカー素養」という言葉が出ていた。面白い。
ハッカーでメシを食う/食えるというのは、ごく一部の尖った人材と尖った企業であって、どの企業にもそういうのがいるようになるという状況はどこかがおかしい。増やそうというのにも無理があるように思う。そういうことに喜びを感じる人材というのはアートで食べている人間が少ないようにもともと潜在的に少ないのではないだろうか。環境的な影響で、10年、20年前に比べると、かなり増えているように思うのだけど、もともと爆発的に必要であるかというとそういう感じもしていない。
OSSは大きく開発と応用に分けられると思うのだけど、日本はどちらかというと応用のほうに戦略重点を置いたほうが国民性にマッチするのではないかと思った。

一方、liloでは鯖とネットワーク管理についてのさまざまな話題を巻き込んだ長いスレッドが続いている。
それを斜めに読みながら、そろそろ、「アマチュアはサーバーを立てるな」という議論をやめてみてはどうかと思った。
生態系として、甘い管理の戦略をとるような個体の発生をおさえることが無理なのであれば、ネットワークの側も、それに応じたインテリジェンシを備えたものに進化する必要があるのではないか。Firewallのビジネスも、ウイルススキャンのビジネスも、spamフィルタのビジネスも、そういう状況から生まれて成長しているのだし。次への脱皮への圧力はそういう部分から生まれるのかもしれないし(インフラとしてはv4インターネット網は技術的成長が止まっているし)。社会というのは、そういうものなんじゃないかなと。
40近くなって、やっと臼井さんの気分がわかってきたのかも。