梅田さんがYouTubeについて書いた

ついに(^^)。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060628/p1
でも、梅田さんでも見通しは不透明という感じ。まだ(1)なので、続きが楽しみだ。
YouTubeインパクトは、いままで大きすぎるアングラになっていたWinnyをはじめとするP2Pでの動画シェアを、Web2.0を介して誰にでもソフトウエアの追加なしで利用可能にした事だと思う。これは、100匹目のサル的なブレイクポイントを超えてしまった出来事だろう。そのレベルは、既存の映像配送のフレームワークを見直す必要に迫られるほどだ。
質的な点では、高画質に向かうTVと反対に画質よりも手軽さのほうが重視されるという点で、携帯電話の普及に似ているように思う。YouTubeそのものが存続するかどうかは別として、すでにこの流れそのものは止まらないところに来ていて、老朽化した既存メディアやコンテンツホルダのフレームワークを一気に脅かす存在になるだろう。なので、しばらくは既存の枠組みとの間で政治的なレイヤーでのやりとりが行われることになる。あちら側のサービスに素早くついて、それをうまく利用する側が勝つのは決まっているのだけれど、仲良しチームの中から抜け駆けをするタイミングが問題になるのだろう。
広告以外の分野でも、寄付しないと続きが見られないようなコンテンツの提供方法を模索するのであれば、だいぶ違った動きになるかもしれない。その場合は、まずはNPOや突発的災害に対する寄付からはじめるのが受け入れに抵抗が少なく、YouTubeがリーチできない層に対しても知名度や利用頻度を上げるように働くだろう。これには、小額決済のバックエンドをどこから調達するのかが問題になる。Googleに買収されずに準備中の決済サービスを使うような方法というのは、どちらにとっても勝ちモデルになるだろうし、そこに市場があるわけで国際流通する新しい通貨さえ生み出すかもしれない。