ああ、高齢化で地方も住みにくくなるのね

http://www.mainichi-msn.co.jp/tokusyu/wide/news/20060911dde012040049000c.html

間もなく、僕ら団塊の世代が大量定年を迎える。東京にいた人が故郷に戻ってくる。その時、医療や福祉といった最低限の受け皿は必要。それに加えて、やわらぎとかぬくもりとかいう言葉で言い表せる「21世紀の豊かさ」を身に着けないといけない。仕事のためにやむを得ず東京にいた人や、東京に疲れた人たちを呼ぶ魅力がなければ。故郷回帰現象を前に、勝負はもう始まっているんです。

でも、みなさん、帰ってくるんでしょうか?
家はないですよね。建てますかね? それなら仕事が増えていいですね。それとも、先が短いから借りますかね? 高齢者向けのUターン住宅とかってニーズが出そうですね。庭付きじゃないとダメかな。
医療や福祉は追いつかなくなりますね。現在のキャパだって怪しいのに。これは財政負担が増える。
子供は産まないですよね。償却人口だけ増えることになるんですよね。投資しても戻ってこないですね。
お金は産まないですよね。リタイアしてるんで。でも、資産は持っているので消費はしてくれるか。運用で税金が増えるのですかね? そういうことはないような。
仕事も生まないですよね。それとも、趣味のビジネスとかはじめて、足腰の弱い零細民業を圧迫するんでしょうか? そこらじゅう蕎麦屋になったりして...
団塊リタイア向けに、地方はそういうことも考えないといけないのですね。
特区流行りの時に、どこのシンクタンクも「高齢者U/Iターン特区」とかって考えなかったのですかね? 地方で死ぬと相続税が安くなるとか、家買うと取得税と固定資産税20年免除とか、なんかそういうの。


地方の高齢化シュミレーションって、だいたい正確に予測されるようになっていて、都市部のほうが急速に進むから危険という話も読んだことあるんだけど、高齢者の移入によるこの数値の変動って、市町村レベルではマジメに検討されているのかな。なんか、想定の範囲外のような。だとしたら、いろいろ急速に崩壊しそうで怖いな。黒字の自治体も急速に赤字化する可能性もあるってことか。


んで、最初にもどって、都会ぐらしに慣れた人は、田舎に帰りたいですかね?
今の団塊リタイヤーって、田舎で育っていればそうなるよな。
65歳って戦争はじまった頃に生まれたということは、やっぱ日本中田舎だった頃だよな。
ほんとの故郷じゃなくても、なにか故郷的なところを求めるかもしれないな。
あとは、学校行けなかったコンプレックスがあるだろうから、勉強の機会を提供するというのはいいかも。それもいわゆる博物誌的なの。んで、教える側にも回ってもらう。そういう流れから、子供に引き継ぐ教育が復活するかもしれない。
安住の地と生きた証を提供するというのは10年くらいはビジネスの芽があるかも。