脳の中の小さな神々
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 柏書房
- 発売日: 2004/06/25
- メディア: 単行本
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脳を自己プログラム可能なコンピュータだとすると、プログラマブルゲイトアレイがびっしりついたボードをクラスタしたものって感じかな。
脳研究って、いまのところ、内部ゲイトの動きとか、外部IOとのつながりはわかって、どうも仮想CPUのマイクロコードみたいのはだいぶわかってきたけど、デバイス間の通信仕様とか、OSとか、ライブラリとかアプリケーションはちっともわかりませんという感じかもしれない。
クオリアは現実とのインターフェイスの上に個別に構築された互換ライブラリみたいなものなんだろうね。
「脳は有限の中で資源を最適化するように発達してきた」、「ドーパミンは不確実性について出るように出来ている」というのが面白かった。
外部インターフェイスによって、まったく違うライブラリが作られるようになるのであれば、コンピュータがインターフェイスとして脳とつながるようになると、人類共通の意識の同一性というような前提は壊れてしまうのだろうな。21世紀は怖い時代だよ。