WebがどんどんNowに近くなり、それがごく近い未来も決めている件

について、最近二カ所で雑談した。
どちらも、アルコールなし(^^;。
整理のためにメモっておく。


twitterを見ていると、どんどんWebの情報がNowに近づいて、それを共有する人たちの近い未来の行動まで大きな影響を与えるようになっているのがわかる。
同時に、情報が代謝されて古くなるスピードも極端に速くなっている。場合によっては30分ほど。ハーマイオニー役の女優が亡くなった報道事件では、「死んだの?」が出回りはじめてから「デマ確定」が出るまでほんとうに短い時間だった。twitterそのものが誤情報に対する自己修復や、話題の自己完結性も高い。


携帯電話のメールでは一対一で1通giveしたら1通のレスポンスを期待して、レスポンスがなければ不満になり、送信受信のどちらも大きなストレスを感じることになる。それが人間関係の悪化につながったりする。twitterは気軽に1つ発言して、多くのレスポンスが得られることがあって情報収支はプラスに感じる。発言しても特定の相手にレスポンスを強く期待するわけではないし、受信してもレスポンスを返す義理はない。仮に返しても140文字の中でいいので、レスポンスを出しやすい。twitterが日本で流行るのは、携帯メールに比べて、ストレスフリーだからではないか。


Web上の動線も、アーリーアダプタでは検索からサイトへではなく、twitter上のリンクからサイトのページへになっている。SEO対策なんて何の意味もなくなりつつある。Web閲覧の可処分時間は、twitterからの動線に埋められてしまい、検索から入るのはほんとに少なくなる。わからないことは、twitterで聞けばいい。followersが的確に集められてされていれば密度と確度の高い情報がリンクとともにすぐに手に入る。そこに検索はいらない。情報の代謝速度の高速化とあいまって、ロングテール的なニーズは以前より低迷するのではないだろうか。こんな感じなので、Googletwitterに注目するわけだ。


道具としてのtwitterには限界を感じる部分があった。トライブ的なtimeline共有集団の間をブリッジするものが弱かった。follow/followersの緩い紐帯では、その中でさえ情報に極端な時差が発生している。時差でも共有できていればそれでいい。情報の伝播限界がゆるく設定されているように思っていた。そこは、ハッシュダグやRTという方法をユーザーが発明することで、島の間が橋渡しされ、可能性が大きく広がっている。こういった使い方がtwitter内で伝播する速度もとても速い。これからもそういう使い方の拡張はユーザー主導で進められて行くだろう。


2ch的な匿名構造を問題にする人もいるが、disる行為や大規模なフレームはあまり目立たないように思う。きっとfollow/followersの間のリアルな社会関係が関与していることも重要な信頼性維持につながっているのではないだろうか。近い関係の人が認めてくれているのであれば、遠い関係の人にdisられてもダメージは少ない。そもそも、disるのに@してくることはよほどの有名人相手でないとないので、そんな発言は自分のtimeline上では見えることすらない。


この動きそのものも面白いが、きっと反動があるだろう。140文字ではなく、編集済みのスタティックな情報を求める揺り戻しがあるだろう。
でも、ここ数日は、これはないかもしれないとおもいつつある。きっと、それすらもtwitterの波の一部になるだろうし、両者は不可分に結びつくだろうから。


ほんとは、こういう雑談をする機会がもっとあると、考えが深まるんだろうけど、地方ではなかなかそういう機会に恵まれないのが残念。