日曜日は中島聡著『エンジニアとしての生き方』出版記念講演会に行ったのだったよ
twitterでtudaった内容にちょっと記憶で不足を補ったまとめ。
Ustもやるとのことだったけど、一度ご本人と同じ空間を共有して雰囲気を感じてみたかったので出かけた。
本も買ってないし、買う気も読む気もない(^^;。
想像通り気さくな感じ。
当日は、座席が狭くて、MacBookが広げられなかったので、IS06でtudaったのはしんどかった。でも、思ったよりちゃんと記録できた感じ。普段の情報量の半分くらいはメモれたか。
- (始まる前の雑談中)
- (会場参加者は20-30代ばかりか。年寄りは数名。)
- (ハシュタグはないのか。)
- TK80からはじめた。高校生からASCIIに出入り。収入がある状態。稼ぎがあるから学生やめる人多し。でも、それはは違うと思った。編集部でゴロゴロ人が寝ているような状態。これは会社ではない。アスキーなんて入ってやるものかと思い、大学院に進む。自分でプログラムの開発環境を持っているのに、大学ではパンチカード。学校では何も教わっていない。成績から教授にNTT通研に行けるよ、と言われる。優秀な学生しか行かないところ。かっこいいな。
- 学歴社会ひどい。でも、通研やMSのキャリアは有効なので、たまに使ってしまう(^^;。
- (二人前に座っているのは、やっぱ古川さんか。)
- NTTで特許出したいと言ったら、おまえ新人だろ?と言われた。特許には関係ない。先輩がコードを書かずにフローチャートを大量に書いていた。コーダーは別。直接コード書いた方が3倍早い。不合理。まぁまぁとなだめられた。
- 終身雇用の問題。年功序列には順番がある。ひどい。順番を守ることで、利益が保証されてたらまだいいけど、今は我慢したあとに本当にニンジンはあるのか?
- USで大会社の重役などに会うと、引退後に子会社の役員(ホテルの支配人)にしてもらうのが人生のゴールと言う。そんなゴールでいいのか? それに、株主からしたらおかしいのじゃ?
- 当時のMSと今の違いは 。誰が悪い訳でもない。当時はすごい会社。あの体制であれば、たぶんなにをやっても成功する。ビジョンの共有。中堅クラスまでゲイツクローンが数百人いた。
- 現場での小さい決定も経営判断。ゲイツと同じように考えられることが、全体としては、ものすごい力になる。会社にとって何をするのが一番か共有されている。
- 当時は、自分の仕事が終わっていて、誰かの仕事を手伝うのに疑問はなく、仕事を頼まれるのが楽しく嬉しかった。
- やがて、コンピューティングを個人にというビジョンが達成されて、どっちへ行ったらいいかわからなくなった。失われた10年。しかし、これからは変わるかも。クラウドを提供しないと勝てない事が理解された。
- トヨタとの提携は、MS側はOSは気にしていない。クラウドを提供する提携。GoogleはB2C。MSはB2B。
- MSやめたわけ。後付けの話はかっこいい。一仕事終わってnetdocプロジェクトを2人で立ち上げた。webベースのofficeを目指すもの。小さくはじめて育てる。簡単なエディタを無料で提供し、プラグインを売る。気がついたら大きなプロジェクトになっていた。実装も、JavascriptからActiveXに。巨大なバイナリ。オフィスグループからも競合するのかと大きな抵抗。ブラウザ汎用化に強く抵抗される。
- Netscapeなどのこまわりの効くベンチャーに人材が抜けていく中で、ゲイツがやめてほしくないエンジニアに説明会。時代が変わってきているのに、どうも違う方向だと決定的に感じる。MSは大きなプロジェクトが好き。でも、この業界は5年先のことはわからない。3人で半年でこまわりよく作るのがいい。ゲイツは、それは誰にでもできることで資金も市場もあるMSのやることでないと。やりたいならMS出ろ。
- 経営としては正しい判断だろうが、ついていけない。上の上の上司のブラッドVPに相談。VCはじめるからと誘われた。
- VCで、多くの事業計画を見た。それを選別する仕事。こいつらバカじゃん!自分でやろうと思った。会社作った。VCから投資を受けられるのは6/1000くらい。投資を受けられて嬉しかったが、まずいな。とも。
- VCからは、お金が入ったら人を雇えといわれる。人材も紹介される。雇ってみると、資金は9ヵ月でおわるぞ。まずい。儲かってないと、VCはまず人を切れと。しかし、USは切りやすいが、人間関係もあってすぐには切れない。VC的には、最初の投資で利益をあげるかユーザー増やせ。できれば追加投資する。できなければ次はない。
- VCからは、うまくいってないから投資はしないと言われる。他から集めるしかない。給与カットしようとしたら、現場に反対された。一人ファウンダの苦労。
- 日本からの投資を受けることができた。中の一社に将来的には買収してもいいと言われたら、投資元は売れという判断。売りたくなかったが、営業をシャットダウンされて収入を絶たれ、買収先とその話だけするようになった。
- 会社を作ったビジョンは達成されなかった。買収後は、買収先の経営者はミドルウエアの重要性を理解してもらっていたが、ゲーム開発の現場はC/C++でネイティブにゴリゴリ書くのが当たり前。ミドルウエアとか馬鹿馬鹿しいという感じ。ミドルウエアの有用性が認知されても使ってもらえず、社内で独自実装した競合プロジェクトが出たりした。
- MBOして再度独立することに。MBOは売った自分がやると、損をさせた立場になってまずい。クリスに立ってもらった。その後、UIEでどっぷりやるのは潔くないかなと思い、iPhoneアプリをやった。
- USの本社だけでなく、UIEジャパンを作ったわけは? 今のモバゲーのようにやってほしかった。
- 10年でようやく黒字にできた。最近リリースしたクラウドリーダーはノリで作った。電子書籍はおそらく違うフェイズへ行くだろう。そのためのテスト。
- AppleのFlash叩きはどう思う? HTML5普及のためにはいいこと。
- 電子書籍はどうなる? 書籍の真似は第一歩。基本的には違うもの。最終解答ではない。ぜんぜん違うものになる。それを模索してみたかった。
- スポニチは40代のメディアとして廃れていない。ただ20代には読まれない。20代のスポニチは電子書籍。ダフロイドは、まだまだ模索中。
- ノイペン(新しい会社?)について。iiPadでどんなアプリがほしいか? 原点は、冷蔵庫のドア。全部手書きのカレンダーアプリ。手書きではメタデータ取るのが難しい。モジュールをつくっている。
- この本は誰に何を言いたくて書いたのか? 自然体。わがまま。日本の閉塞感。ITはつらいイメージ。プログラマの人生は楽しい。
- 英語はいつから? はじめから抵抗はなかった。日本のWindowsのマネージャのクリスは、日本語がまったくできなかった。続いて入った同僚のもう一人も英語。恵まれていた。
- 読者に一言? 責任はとれないけど、頑張ってください。
ここから質疑
- なぜプログラムをする? 解けた時の快感。応用問題が大好き。公式もない問題がいい。ビジネスとは関係なく。結果を多くの人に使ってもらうと嬉しいのは後付け。
- これまでに、すごいプログラマはいた? 人にではなくプログラムはある。初期のWindowsのGDIのコード。涙が出るほど感動。線を引くために最適なプログラムを自動生成していた。
- 若い頃の自分に一言? 失敗は避けてほしい。海外からのCANDYの代理店の話をうたむやに。考えてみても、実際の失敗はあんまりないかも。英語は絶対にやって。
- (終わり。サイン会は隣で。)
- (うへぇ。Androidでtudaるのはしんどかったわ〜)
- (@masuidrive います。受付でログ消化ちう。)
- (いえいえ自分メモですから。 RT @MadBoo: @kinneko お疲れさまっす 参考になりました)
- (サイン行列ちう? RT @tomo_watanabe: @tetsu_koba だいぶ本の内容とは違ったようですが、本も面白いですよ)
- (受付でログ消化ちう。 RT @tomo_watanabe: @kinneko 帰った?)
- (次があるので移動しちゃいました。ご歓談中のようでしたので、お先に失礼しました。今日比谷です。 RT @masuidrive: @kinneko ああー 気がついたのおそかったー)