「僕は,Googleが代表する「人間を機械化するロジック」を開発しようという流れが,今の“IT業界の本流”だと考えているんですよね。そしてその本流の波が,とうとうゲームの世界に来たというのが,現在のソーシャルゲームなんじゃないかと。」

http://www.4gamer.net/games/000/G000000/20110628048/index_4.html

Google的価値観というのは,機械に出来ることは機械にやらせるという考え方のことですよ。人間のいない便利な社会を作るというのが,Googleの求めている一つの究極な形ですよね。
そうではなくて,機械にでもできることなのかもしれないけど,人間にやらせよう,人間そのものを使おうというのが,ソーシャルネットワークやコミュニティの世界。例えば,mixiFacebookなんかはそうで,レコメンドなどでの情報の価値判断の算出は「人」がベースになっているわけです。
だから,Google的価値観の対極はソーシャルってことになるんですけど,ただそちらの方向も,結局はいろんなユーザーの行動分析とかをしていく流れになっているわけで。ソーシャルという軸はあるんだけど,社会の趨勢は,やはり機械に管理されるという方向に向かっていると思うんですよ。
話がだいぶ脱線してしまうけど,僕がソーシャルゲームに関心を持っているのは,そういう係数を管理するのは,それはそれで大事だと思うんですけど,少なくとも今のままのロジックで突き進んでいくとしたら,ジャンル自体が消費され尽くしちゃうんじゃないかという予想があって。まぁそれは間違いなく実現しちゃうと思ってますが,であれば,それがどんな規模で起こるのかなっていうところなんですよ。

ゲーム機って,基本的なコンセプトは入力インタフェースだと思うんですよね。あれは入力インタフェースの設計を売り物にしているんですよ。みんな,CPUうんぬんかんぬんって言ったりするけれど,本当は違っていて。あくまで入力インタフェースを作っているんです。