Kindle Fireについてのユーザビリティ上の発見

http://www.usability.gr.jp/alertbox/kindle-fire-usability.html

7インチタブレットではモバイルのウェブサイトは非常によく機能する。しかし、フルサイト上のアイテムに正確にタッチしようとすると、ユーザーは非常に苦労していた。Kindle Fireの画面ではUI要素が小さくなりすぎるからである。

Fireのテストから得られた一番印象的な観察結果は、画面上では何もかもがあまりにも小さすぎ、タップ時のエラーや意図しない起動を頻繁に引き起こしてしまうというものである。ユーザーがFire上で何かにタッチするのに悪戦苦闘しているのを見るまで、あなたはファットフィンガー問題が最高潮に達している様子を見ていないといえるだろう。1人のかわいそうな男性はFacebookにログインしようとして、数分間を費やしたが、別の入力欄やボタンに偶然タッチしてしまって、繰り返し失敗していた。これは入力欄が2つとボタンが1個しかないページでの話である。

7インチタブレットが成功するには、サービスとコンテンツの供給側がこの機器専用にデザインをする必要がある。印刷物や携帯電話、10インチタブレット、デスクトップPCからのデザインの流用では失敗するだろう。そこから得られるユーザーエクスペリエンスは酷いものだからだ。7インチタブレットは他の機器とは十分異なったフォームファクターであり、新しいプラットフォームとして扱う必要がある。さらに、この中型タブレットは非力なので、次善のデザイン、すなわち、流用されたコンテンツでは機能しない。7インチ向けに最適化しよう。さもなければ終わりである。