SI屋さんとSIと、直近の課題について。

http://d.hatena.ne.jp/okachimachiorz/20120311

結論的にいうと、SI自体は必要とされていますが、SI屋さんのビジネスモデルは成立しないという状況になるので、旧来の「SI屋さんの方法」ではうまくいきません。なので、別のやり方でSIをどうやっていくか?という議論が必要になりますね、という話です。

この傾向は、もう現れていて、ここ4−5年のSIの失敗率は、個人的に見ている限りは異常と言わざるを得ません。人員の確保ができないため、もう猿だか、猫だかわからないような人員ですらSIの現場に突っ込まれていることが日常茶飯事になっています。というか、そうでない現場の方が少ないように思えます。

これでも、昔のリソース制限化では、自然にハードウェアの制限がかかって、無茶はできず、大崩壊する前に歯止めがかかったのですが、現在では「多少無茶でも動いてしまう」ということがあるため、とりあえずやっつけろ!という方向に走りがちです。設計していないのに実装するとか、普通に考えればないはずなのですが、普通にあります。

しかし、エンドユーザーさんが思っている以上に、現実はシビアです。要は、問題は特定のSI屋の問題ではないからです。極論をいうと「すべてのベンダーで、金を払ってもできあがりません」という状態になると言っています。今後大規模なSIは全部失敗(納期と機能を事前の約束どおりデリバリーすることを一応成功とします)する、という前提で構える位のスタンスは絶対に必要です。

必然的に決死の自社開発になるんじゃなかろうか。
そのためにエースがSIにいなくなり、SIというビジネスが消滅するのだろうな。
んで、そのエースに仕様定義と検証させつつ、中国とかインドにアウトソースする?