対応アプリという弱点

IntelAndroidマーケの問題点の1つは、対応アプリケーションにある。
GooglePlayに接続しても、x86対応で出てくるアプリは少ない。
Angry Birdsもリストに出てこない端末を、誰がほしがるというのだろう?
対応アーキテクチャとしてのアプリ登録時の問題もあるのだけど、これはイメージが悪い。


とはいえ、CPUしか自社製品を使ってない単価の高い端末を、開発者限定にしてもバラまくようなことはできないだろうから、他の方法が必要になる。
既存のPCというのは、とても大きなパイである。
このパイの一部をAndroidにして、アプリを増やす土壌を作ってはどうか?
ただ、そこでbluestacksに投資しても意味はない。
まともでスタンダードなAndroid環境を直球で用意する必要がある。
Intel CPUにはIDがあるので、これをベースにAndroidIDを一意に生成する仕組みを作ることはできるだろう。
あとは、このようなIDをGoogleに認めてもらえるかどうかという交渉は政治的に行なう必要はある。
ワールドワイドな取り組みに一気にする必要はない。
日本には、経験豊富なAndroid開発者がたくさんいる。まずは、その人達を取り込むというのは近道だと思う。
成功事例化してから、世界に展開することもできる。


単体でアプリを作れるという点では、ディスプレイの大きなx86には、大きなメリットがある。
AIDEプロジェクトを支援して、署名とGooglePlayへのアップロードを可能にするというのもいいかもしれない。


とりあえず、エミュレータを高速化することをやっているようだけど、もう開発者は実機を使う習慣がついている。
端末も安くなって、エミュレータに頼る必要はなくなってきている。
間違ってはいないが、これでx86対応アプリが増えるとは考えられない。


いずれにしても、アプリを増やすというアクションは、初のオフィシャル製品が世間に出る前にやっておく必要がある。


現状では、Atom Z2460を採用したAndroidは、ICSではまだまだ使える状態ではないと聞く。
まだ、いろいろな仕込みをやるための時間は残っているはずだ。
EMSやボードベンダだけを見ているようなマーケティングはやめて、誰のためのデバイスなのか、何が買ってもらえる基準として必要なのかを、しっかり見据えたアクションが望まれる。