日本のワイヤレス産業の敗因は、システム技術者の欠如

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120601/221214/

 次世代移動通信システム(2010年代後半のサービス開始が見込まれる「第4世代移動通信システム」)として「LTE-Advanced」と「WirelessMAN-Advanced(WiMAX2)」をITU(国際電気通信連合)が認めました。しかし、これらの主要技術は米Qualcomm社、米Intel社、韓国Samsung Electronics社など海外勢のものです。中核部に日本の技術は使われません。

 無線部とソフト(制御部分、MAC層)の両方が分かる人間です。無線分野で投資ファンドから出資を募れるような会社をつくるには、ハードウエアとシステム(ソフト)の両方が分かる技術者が最低でも4〜5人はいないと土俵に上がれません。
 競争力のあるSoCを開発するのに100人のプロセス技術者を集めてもダメで、どんなIPコアを載せるべきかが分かる技術者がいないと無意味なのと同じです。必要になるのは、システムが分かる技術者です。