10億(時間)達成:Netflix、大ケーブル会社、そしてイノベーションのジレンマ

http://jp.techcrunch.com/archives/20120704netflix-youtube-innovators-dilemma/

最初にどこで聞いたのか忘れたが、YouTubeの製品担当ディレクター、Hunter Walkは、人々のテレビ視聴方法に関する理論を持っている。要約すればこんな感じだ。人々は一日5時間テレビを見ていて、一般にそれは3つのカテゴリーに分けられる。第一のカテゴリーは、絶対に見るテレビ番組で、これが1時間目。第二が「見られたらいい」番組でこれが2、3時間目を占める。そして最後が、基本的に時間潰しで、人々はテレビの前にいるが積極的には関与していない。
現在YouTubeNetflixは、4、5時間目に焦点を絞り。人々の視聴時間の縁を削り落とそうとしている。そして彼らの成長ぶりをみると、どうやら成功しているようだ。彼らが、2、3時間目に介入し始めたとき、本当に面白くなる。

おわかりだろうか。まもなく、Neflixはテレビの再放送を見るだけの場所ではなくなる。この会社はオリジナル番組制作に多額の投資をしていて、ケビン・スペーシーとデビッド・フィンチャーによる「House of Cards」を現在制作中だ。『Weeds〜ママの秘密』のジェンジ・コーハンによる「Orange Is The New Black」、エリ・ロスのオリジナル・ホラーシリーズ「Hemlock Grove」そしてもちろん、大ヒットした『アレステッド・ディベロプメント』も帰ってくる。一方YouTubeも、100以上のオリジナル・チャンネルの制作、宣伝に1億ドル単位の予算を注ぎ込んでいる。Huluもまた海外パートナーによるオリジナル・独占コンテンツに大きく投資しており、自らを設立した放送局への依存度を減らそうとしている。