米特許商標局、アップルのバウンススクロール特許は無効と予備的判断。対サムスンでも争点

http://japanese.engadget.com/2012/10/23/uspto-bounce/

バウンススクロールを含む特許は米国特許番号7469381、「List scrolling and document translation, scaling, and rotation on a touch-screen display 」(日本での発明名称は「タッチスクリーンディスプレイにおけるリストのスクローリング、ドキュメントの並進移動、スケーリング及び回転」。省略して「 '381特許」と呼ばれたりします。

米国特許商標庁(USPTO) が公開した文書によると、無効と判断された理由は請求項目のそれぞれに先行事例が見つかったことから。再審査では '381特許に含まれる20のクレームのすべてを無効と判断しており、特に対サムスン訴訟でも大きく扱われた claim 19については、複数の先行事例により却下の判断が下されました。

【速報】アップルの「バウンスバック」特許が無効との暫定的決定
http://www.techvisor.jp/blog/archives/2747

この決定はあくまでも暫定的なのでこれからAppleが反論することになります。ただし、多くのクレームが進歩性ではなく新規性を否定されていることから、審査官の判断を覆すのは大変かもしれません。

先行技術としてあげられているのはAOLおよびApple自身による特許です(サムスンとの訴訟で争点になったクレーム19はAOL特許のみを根拠に新規性を否定されています)。

http://worldwide.espacenet.com/publicationDetails/originalDocument?FT=D&date=20031002&DB=EPODOC&locale=en_EP&CC=WO&NR=03081458A1&KC=A1&ND=4
http://patft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO1&Sect2=HITOFF&d=PALL&p=1&u=%2Fnetahtml%2FPTO%2Fsrchnum.htm&r=1&f=G&l=50&s1=7,786,975.PN.&OS=PN/7,786,975&RS=PN/7,786,975
これはいいニュース。