シャープの失敗が映すニッポン電機の急所 | インタビュー

http://toyokeizai.net/articles/-/11777

日本の電機メーカーでも利益を上げている部門や事業には共通点がある。部品点数が多くて、メカトロニクスで、熱力学がかかわっている。デジタルではなく、アナログの世界であり、白モノ家電や、住宅設備機器などがそうだ。気象環境によって耐久性が異なるうえ、熱を加えたり水を使ったりとある種、過酷な使い方をする。
メカはいつか部品が磨耗し、熱変性を起こして壊れる。こうした分野では、蓄積された連続的なエンジニアリング技術の差をなかなか埋められない。ローテクっぽく見えるもののほうが、意外にテクノロジーとしてはるかに奥が深い。だから白モノはよその国から入ってくるのが難しい市場であり、ディフェンスの障壁が作れる産業である。