BIND 9.8.x/9.9.xにおけるDNS64の実装上のバグによるnamedのサービス停止について(2012年12月5日公開)

http://jprs.jp/tech/security/2012-12-05-bind98-vuln-dns64.html

DNS64はRFC 6147により定義される、DNSのAレコードからAAAAレコードを合成するための仕組みです。RFC 6146により定義されるステートフルNAT64と組み合わせることにより、IPv6アドレスのみを持つクライアントからIPv4アドレスのみを持つサーバーへの、ドメイン名を用いた透過的なアクセスを実現できます。BIND 9では9.8.0以降のバージョンで、DNS64をサポートしています(ただし、デフォルトではDNS64は無効に設定されています)。

BIND 9.8.x/9.9.xでは実装上のバグにより、DNS64を有効にしたnamedに対し特定のDNSパケットを作成、送信することでnamedが異常終了を起こす障害が発生します。