がん細胞だけを狙い撃ち、先端技術の治験始まる

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130105-00001261-yom-sci

 重粒子線などを外からがん細胞に放射する治療法は確立されているが、周辺の正常な部位にも影響を与える可能性がある。これに対し、BNCTはホウ素薬剤をがん細胞に取り込ませて中性子線を照射し、がん細胞だけを破壊するため、副作用や患者の負担が少ないのが特徴だ。

 こうした中、化学メーカーのステラケミファ(大阪市)の子会社が、大阪府立大の協力を得て、がん細胞だけに取り込まれる精度の高い薬剤を開発。住友重機械工業(東京)と京都大原子炉実験所は原子炉を使わずに、陽子や電子などの粒子を加速させて中性子を発生させる加速器(長さ18メートル、幅15メートル)を共同開発した。