「Ubuntu Server 実践バイブル」の見本紙来た

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4048866877?ie=UTF8&camp=1207&creative=8411&creativeASIN=4048866877&linkCode=shr&tag=kinnekosblog-22
献本くださるというので、もらってみた。
目次が見たかっただけなんだが...
http://d.hatena.ne.jp/kinneko/20130225/p33


ターゲットは入門者。
入門書しか売れない悲しい日本のIT系出版事情が悲しい。
厚みの割には軽い。
判型の割にASCIIっぽくない紙質だなと思った。
レイアウトはイマイチ。左右いっぱいでマージンが少ない。
一行が目線で読みにくい長さ。
ページ数=コスト減らす工夫だろうか。
角川配下になったら本造りもいろいろ変わったんだろうな。


んで、目次さらっと見ただけだけど、すでに送り状の封筒にメモがいっぱいになってしまったよ。
時間を見つけてボチボチ書く。
まだ内容まではほとんど見てない。
もらって10分たたないくらいの感想。


byobuは初めて知った。


実際に困るとか、こうすると便利のようなことよりも、教科書的に流れを追った感じ。
実サービスには一切触れていないというのも割り切りか。
でも、きっとターゲットとなるような購入者は、困るのじゃないかな。
そっちは他の本買ってというのも、ちょっとイマイチかと。
Web, Mail, DNSくらいについては、最低限何かあるとよかったのに(SquidApacheNFSとNTPとSSHはありました。すまぬ。)。
Javaのインストールに触れていないのもちょっと実用的ではない。


バイスの選定についても、少し触れてほしいところかも。
これからは、x86だけじゃなくて、ARMも入ってくるし。
性能測定やチューニングもよく必要になることだし。
ファイルシステムの選択についても、何か助言があるといいのに。


コンソールで使う場合に必要な具体的なTipsがない。
ブラックアウトするのやめさせるとか、解像度設定するとか、ttyの制御とか。


インストール部分には、preseedのカスタムについて一章割いてほしかった。
同じような環境を大量に作ったりすることはよくあるから。
バックアップはあるけど、同じ設定を複数に適用するとか、ネットワークブートでの運用とか、仮想化対応とかハートビートとか、Watchdogとかにはあんまる触れていないのじゃないだろうか。
鯖屋には重要なところなんだけど。
そういったあたりも、すでに常識なので、入門書でも触れるべきかな。


というわけで、最初の印象は、良くも悪くも特徴がない本。
競合がいないので、マーケ的には、これでいいのかもしれないけど。


あ、鯖編は、うぶまがの"強化テク"読めってことか...


後日追記:
鯖管のためのHowtoにおわらないために、どうしてそうなっているかというのが少しあったらよかったのに。
あと、スクリーンショットはあっても、概念図的なものがないので、入門者には理解が進みにくいかも。