村田製作所、直流共鳴方式のワイヤレス電力伝送技術を開発

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK28023_Y3A320C1000000/
直流共鳴(direct current resonance)方式
94年に学会発表したのなら、先行の基本特許はもう切れているのか?

 現行の磁界共鳴方式が交流電源からの電力を増幅し、受電側で直流に変換するのに対し、新方式は直流電源から直接、共鳴フィールドを形成するため、エネルギー変換効率を向上できる。また、従来は非接触で電力を伝送するに当たり、4〜6回ほど電力変換が必要だったのに対し、新方式では電気エネルギーから電磁界エネルギーへ、1回での変換を目標としている。機器の小型軽量化や省エネが図れるとする。送受電デバイス、共鳴デバイスを工夫して共鳴フィールドを拡大すれば、複数負荷への給電なども可能になるという。

 村田製作所は、この直流共鳴方式に関して基本特許を含め、特許12件を出願済み、20件を出願準備中だ。今後は自社で比較的電力の小さい用途での事業化を目指す一方、電気自動車の充電など、電力の大きい用途については、オープン・イノベーションなどを活用し、技術支援やライセンス提供を行うことも検討していく。