Suica履歴、JR東が販売 利用者に事前説明なし

http://www.asahi.com/national/update/0726/TKY201307260002.html

JR東日本は25日、総発行枚数約4300万枚の交通系ICカード「Suica(スイカ)」の乗降履歴などを、市場調査用データとして7月から販売していたと公表した。同社は事前に利用者に明らかにしておらず、田浦芳孝常務は「説明が不十分で、大変なご心配をかけた。深くおわびする」と謝罪した。今後は、要望があった人のデータは販売しない方針という。

 同社によると、販売されたのは、首都圏のJRや私鉄の約1800駅をSuicaで乗り降りした日時や運賃のデータ。駅売店などでの購入記録は含まれていない。あらかじめ個人情報を登録する記名式Suicaの場合、名前と連絡先は除かれたが、性別と生年月は販売されていた。販売額は明らかにしていない。

 日立側が6月末に発表したところ、JR東日本に苦情や問い合わせが約150件(今月24日現在)寄せられた。同社は9月分まで販売を凍結するとともに、申し出があった利用者のデータを販売分から除外する。除外希望の申し出は、26日から電話(03・5334・1655)などで受け付ける。