宮本和明のシリコンバレー最新技術報告 - 第三のモバイルOS「Firefox OS」に勝算はあるか
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20130902/501563/
Nymanは、スマートフォンにアプリは必要なのか、と問いかけている。「Webがあればそれで充分で、わざわざWebをアプリに焼き代える必要はない」としている。これは、ニュースを読む際に、スマートフォンでモバイルWebにアクセスすればよく、わざわざニュース・アプリをダウンロードして、記事読む必要はないという議論である。例えば、USA Todayを読む際に、iPhoneのSafariブラウザーでモバイルWeb(w.usatoday.com) にアクセスする方式 (下のスクリーンショット左側) と、 USA Today for iPhoneというアプリを利用する方式 (同右側) では、その差異はない。無ければ、モバイルWebを使うべきと主張している。
ちょっとネットできる電話以上のものにならないので、どうしても低価格ゾーンだけにとどまってしまう。
Chromebookは人気がないが、Firefox OSの勝算を尋ねると、「Chromebookが不振な理由はアプリが揃っていないため」と分析している。つまり、Firefox OS成功のためには、アプリの品ぞろえが鍵を握る。
この矛盾はどういうわけだ?
Firefox OSは、iPhoneやAndroidと直接競合するものではなく、フィーチャーフォン市場をターゲットとしている。
その市場はなくなるのではないか?
Firefox OSが提供しているアプリは二種類あり、それぞれ、Hosted AppとPackaged Appである。Hosted Appはサーバー側で稼働するWebアプリで、Packaged Appはデバイスにインストールして使用する。
App Manifest のlaunch_pathというコマンドで、アプリをサーバーで実行するのか (Hosted App)、デバイスで実行するのか (Packaged App) を定義する。Webサイトでは、実行場所は常にWebサーバーで、App Manifestが、Firefox OSアプリとWebサイトを区別する。
これもそもそもユーザーには区別がつかないのではないか?
混乱させることにならないか?