AppleがiPhone 5sの「A7」でモバイルARM 64-bit一番乗り

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20130918_615784.html

 そう遠くない時点で、DRAMのメモリセルの微細化は行き詰まり、続いて、3D化するNANDも容量増大の限界に達する。より正確には、コストを上げずに容量を増大させることが難しくなる。そのため、次世代の不揮発性メモリが、DRAMやNANDに置き換わると見られている。
 そうなった時、大容量かつ高速な新不揮発性メモリ技術によって、プログラムを実行するためのワークメモリと、コードやデータのストレージメモリの両方を、単一のメモリで兼ねさせる可能性が出てくる。今のiPhoneiPadでは、メインメモリのDRAMとストレージのNANDに分かれているが、将来のモバイルシステムでは、両者が統合されても不思議はない。
 メモリとストレージの区別がなくなった場合、プロセッサ側は、全ての搭載メモリにアドレスできるようにする必要が出てくる。例えば、数百GBあるいは数TBといったメモリにリニアにアクセスすることが望ましく、物理アドレス空間の拡張が必須になる。その時点で、PC型のシステムが、まだワークメモリとストレージを分離していたなら、モバイルシステムの方が、より広い物理メモリへのアドレス能力が必要になるだろう。また、これは、モバイル機器の旧来の実行スタイルである、NORフラッシュ時代の「XIP(eXecute In Place)」モデルへの回帰でもある。