アマゾンがテレビ業界に殴り込み

http://toyokeizai.net/articles/-/23471

2012年にドラマの企画をアマゾンに持ち込んだのはオルターだ。「YouTubeで流すビデオを作るつもりはなかったし、アマゾンがドラマの制作に乗り出すとも思えなかった」と、トルドーは言う。「でもすぐに、アマゾンがかなりの予算をかけてオリジナルドラマを作るつもりであることがわかった」。

ネットフリックスの場合、究極の目的は加入者を増やすことだ。ハリウッド映画や人気ドラマ、そしてオリジナルドラマ『ハウス・オブ・カード』など、多彩なコンテンツをそろえてストリーミング配信をしているのは、既存の加入者を喜ばせ、新規加入者を呼び込むためだ。その意味で、ネットフリックスの実態は(やはり加入者を増やしたい)ケーブルテレビ会社に近い。

一方、アマゾンの場合、ドラマ配信はプライム会員(現在1100万人)向けの特典のひとつだ。プライム会員は4万本以上の映画やドラマが用意されている「アマゾン・プライム・インスタント・ビデオ」にアクセスできる。そこに今月から『アルファ・ハウス』が加わるというわけだ。1〜3話は11月15日からアマゾンの全ユーザーが無料で視聴可能で、4話以降はプライム会員だけが見ることができる。

では、プライム会員が「お得」かというと、必ずしもそうは言い切れない。一説によると、一般のアマゾンユーザーがプライム会員に登録すると、従来よりもショッピング額が150%増えるという。つまり『アルファ・ハウス』は、新しい薄型テレビを買ってもらうための呼び水だ。

アマゾンは世界2億1500万人のユーザーをフォーカスグループにしている。今年4月、14本のドラマのパイロット版を公開して、ユーザーに評価してもらったのだ。その結果『アルファ・ハウス』と、シリコンバレーのスタートアップ企業を舞台にしたコメディ『ベータ』が特に高い評価を得た(アマゾン初のドラマ2本がアルファとベータというのも面白い偶然だ)。

TSUTAYAとかもやらないのかな。
日本のTV番組もGooglePlayでも開始したし、こっちも仕掛け人がいるのかな。