これからの働き方、新時代のリーダー(中編):出版不況が続くのに、編集者が生き残るワケ

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1311/06/news005_2.html
2012年10月立ち上げの作家エージェント集団「コルク」の人。

佐渡島:お客さんに「買う理由」をつくってあげなければいけません。多くの企業は広告のほかに、SNSやアプリなどを使って、さまざまなことを試みていますよね。お客さんに自社の商品を買ってもらおうとしているのですが、そこには巧みな「ストーリー」が必要です。なので、いま多くの企業で編集者を必要としていくと思うのです。

 推理小説を考えるとき、作家や編集者はどういった作業をしているのか。いろんな情報を「どこのタイミングで与えれば面白くなるのか」――そんなことばかり考えています。情報というのは質を上げたからといって、必ずしも伝わるわけではありません。どういう順番で出していくのかが大切。つまり、編集者の仕事というのは、“情報の順番工学”のようなものなんですね。