グーグルが抱える「唯一の」誤算 著名アナリストに聞くスマホ特許紛争の行方

日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20131113/255849/

ミューラー氏:両社が和解に動いたりするという考え方には、私は賛同しない。世間の常識からすれば、何年も特許訴訟で争うより和解した方がコスト面ではメリットがあるということになるのだろうが、アップル・サムスン訴訟にその考えは当てはまらない。今や、訴訟をやめた場合に失うものが非常に多く、費用は問題ではなくなっている。

 一方、米国、ドイツ、日本など、知財保護の考え方が浸透した先進国では、アンドロイド搭載端末は知財面で強いプレッシャーにさらされている。アンドロイド端末のメーカーは、マイクロソフトやアップル、ノキア、ロックスター・コンソーシアムに対して特許使用料を支払わずに済ませることはほとんど不可能になっているからだ。端末メーカーがBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)のような新興国市場に注力しているのは、こうした事情が背景にあるとも言える。