ビッグデータに不安…保護法改正、政府が検討会

http://www.yomiuri.co.jp/net/news0/national/20131109-OYT1T00674.htm

 今年夏、「枕元に置くだけで睡眠状況を測定できる」とうたったオムロンヘルスケア京都府)の商品を買った東京都内の男性(46)は、届いた商品の利用規約を読んで驚いた。「睡眠時間などのデータを預かる」と書いてあり、第三者にも提供するとしてある。

 こうした声が強まる中、内閣官房は9月、「パーソナルデータに関する検討会」を発足、個人情報保護法の見直しに着手した。改正されれば、05年の同法の全面施行以来、初の本格改正となる。

 規制対象の拡大を検討する一方、「適切な匿名化」「個人を再特定しないことを企業が約束」などを条件に、販売を認める案も浮上。また、現行制度では企業を監督するのは各省庁だが、新たに、立ち入り調査権を持った専門の監督機関を設立することも検討している。12月までに結論をまとめ、政府内で法改正の準備に入るとみられる。