A4WP、磁界共鳴ワイヤレス給電「Rezence」を来年早期に製品化。複数端末を同時給電

http://japanese.engadget.com/2013/12/15/a4wp-rezence/

今回、Rezenceというブランド名が決まったワイヤレス給電技術は、クアルコムがWiPower(ワイパワー)の名前で研究開発を進めてきました。Rezence と Qiはどちらも無接点で充電できるワイヤレス給電の規格ではありますが、原理は異なります。

いずれもコイルを利用しますが、Rezenceの採用する磁界共鳴方式は給電と受電側のコイル同士を合わせる必要がなく、5cm程度まで距離をとれるため、複数の端末へ給電できる点が特長です。対応スマートフォンタブレットBluetoothヘッドセット、ノートPCなど複数のデバイスに同時に給電できるとされています。

その仕組みは共振現象、音で言えばひとつの音叉を鳴らすと、触れていない隣の音叉も鳴る現象と似たようなものです。コイルとコンデンサからなる回路が受電と給電側で共鳴することで、無接点で給電されます。

ただし、周辺の電磁気の影響は受けやすく、共鳴する端末同士の解析が複雑になりがちです。とくに、複雑な回路設計が必要なモバイル機器では、干渉が発生しやすいとも言われています。