砂糖から電力を取り出す砂糖電池 | スラッシュドット・ジャパン ハードウェア

http://hardware.slashdot.jp/story/14/01/27/0824215/

この生物燃料電池では、白金やニッケルの代わりに酵素からつくられた触媒を利用し、燃料物質を分子に分解してエネルギーを取り出すのだが、この燃料物質に砂糖を使っている点がポイントだ。材料の入手や運搬が容易で、生物分解が可能になるというメリットがあるという。

これまでも砂糖を利用した燃料電池は開発されてきたが、既存のものは砂糖を完全に酸化させることができず、結果としてエネルギーを少量しか蓄えることができなかったという。一方で、今回考案された電池は触媒として13種類もの酵素を使用し、それらが自由に循環することで砂糖分子から効率的にエネルギーを取り出すことができるという。エネルギー密度は596Ah/kgだそうで、これは従来のリチウムイオンバッテリと比べて「1桁大きい」そうだ。

Powering Phones, PCs Using Sugar
http://slashdot.org/topic/datacenter/powering-phones-pcs-using-sugar/
A high-energy-density sugar biobattery based on a synthetic enzymatic pathway
http://www.nature.com/ncomms/2014/140121/ncomms4026/full/ncomms4026.html