デジタル放送の“リモート視聴“規格が決定。NexTV-F - AV Watch

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140214_635336.html
「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件 Ver1.0」

 リモート視聴のため、親機と子機は、あらかじめ宅内でペアリングを行なっておく必要がある(外出先からのペアリングはできない)。ペアリングの有効期間は最長で3カ月。同時にペアリングを有効化できる子機の台数は6台までで、同時にリモート視聴できる子機は1台までとなる。

 親機から子機へのデジタル放送伝送については、AES(鍵長128bit)程度の強度を持つ暗号化方式による保護が必要。また、子機のリモート視聴アプリから映像出力を行なう場合は、著作権保護規格のHDCPに則った技術的保護が必要。Bluetoothで音声出力する場合はA2DPおよび、SCMS-Tによる保護が必要でコピー禁止として出力する必要がある。

 親機に蓄積したデジタル放送コンテンツのリモート経由での子機へのコピー/ムーブは禁止。また、子機に搭載されるリモート視聴機能には視聴中のコンテンツのキャプチャ機能の搭載は不可とされるほか、「明らかにCMスキップを目的とした機能は設けられないことが望ましい」と規定している。

 今後、このリモート視聴技術要件を、ARIBから発行されているデジタル放送運用規定(TR-B14/15)に反映する。TR-B14/15では、現時点では、受信機からのIPインターフェース出力を同一サブネット内に制限(ルータを越えてはいけない)としているが、デジタル放送推進協会(Dpa)において、NexTV-Fから公表したリモート視聴要件を前提に、ARIB TR-B14/B15の改定が検討されている。この改定作業の完了と、Dpa/ARIBでの承認を経て、機器メーカーは対応製品を販売できるようになる予定だ。

http://www.nextv-f.jp/pdf/rv-requirements20140213.pdf