任天堂、特許訴訟で相手の全特許を取得 背景にあるパテントトロール問題とは?

http://newsphere.jp/business/20140116-4/

 IA Labsが任天堂に対して、この支払いを行わなかったため、判決の執行に権限を持つ保安官が、同社の残資産の公売を命じたと、技術情報サイト「ベンチャービート」が伝えている。この公売において、任天堂は、返済の一部として、IA Labsの所有する特許をすべて取得した。
 IA Labsはこの敗訴によって破たんしたという。

 「ベンチャービート」によると、昨年10月、アメリカ合衆国下院司法委員会のボブ・グッドラット議長は、「パテントトロール」対策の法案を議会に提出した。その法案では、訴えを起こす側は、訴訟手続きの段階で、法廷で主張する内容について詳述することが求められる。さらに、敗訴した場合は、自分たちの主張が、根拠のある、正当なものであったことを証明しなければならない。それに失敗した場合は、裁判に要した費用を、相手側の分まで負担しなければならない、という厳しい内容だ。「パテントトロール」に、訴訟を起こす前に、良く考えさせるのが目的だという。

 この法案は、昨年12月、下院において、党の壁を越えて、賛成多数で可決された。今後、上院での可決が待たれているという。