タモリが作った言葉「ネアカ・ネクラ」の真意

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長い間、オレは人を判断する基準というのがわからなかった。まだ人と付き合う人数が少ないサラリーマン時代は、なんとかいけたけれども、この業界に入って急にいろんな人と付き合うようになって、何がいい人で何が悪い人なのかという判断基準に困ってたんだけど、簡単なことを発見した。それが、根が明るいか暗いか。で、根が明るいやつは、もうオレは付き合う必要はない。根が明るいやつは、なぜいいのかと言うと、なんかグワーッとあった時に、正面から対決しない。必ずサイドステップを踏んで、いったん受け流したりする。暗いやつというのは真正面から、四角のものは四角に見るので、力尽きちゃったり、あるいは悲観しちゃったりなんかする。(中略)でもサイドステップを肝心な時に一歩出せれば、四角なものもちがう面が見えてくるんじゃないか。そういう時に、いったん受け流したりして危機を乗り越えたりなんかする力強さが出るし、そういう男だと、絶対に人間関係もうまくいく。
(『筑紫哲也対論集 若者たちの神々 Part4』)