“量子コンピュータに匹敵する日立の新型半導体コンピュータ”の正体

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/20150227_690458.html

 最も大きな懸念は「ゆらぎの大きさが制御されていないように見える」ことだ。講演発表を聴講し、論文を読んだ限りでは、ゆらぎをどのように制御するのかを把握できなかった。仮にゆらぎを制御する手段がないとしよう。それでは「アニーリング」とは呼びづらい。

 古典的なイジングモデル半導体チップで具現化し、最適化問題を解けることを実証したのは意義のあることだと思う。しかし研究成果をアピールする手法には、いささか問題がありすぎるように感じる。日立の手法を模倣する企業が出てくるような事態は、見たくない。