[GDC 2015]モバイル向けゲームを3か月でVR HMD向けに改修した開発者が語る「最適化のポイント」

http://www.4gamer.net/games/999/G999902/20150304082/

 そこでPruett氏らは,Dead SecretのVR HMD対応にあたって,「移動線の最適化」を行った。キャラクターが直線や単純なスプライン曲線で移動するようにマップ各部の移動線を再設計し,は部屋の一角から特定のオブジェクトに向かって,キャラクターが単純な動きで移動するようにしたのだ。これによって,3D酔いの発生を低減しようというわけである。

 モバイル端末とVR HMDは映像伝送用のケーブルで結ばれているため,完全なワイヤレス環境ではないのだが,モバイル端末から伸びるケーブルは映像用だけであり,電源やらマウスやらにつながったケーブルは必要ない。つまり,「PCのVRでは,(プレイヤーが)360度回ったりできないが※1,Mobile VRならそれができる」(Pruett氏)のである。

 そこで,氏らは,プレイヤーが室内を見回したとき,視点が注目すべきオブジェクトの周囲に来ると,「移動を示すマーカー」を画面に表示するようにしたという。これでプレイヤーは,「周囲を見渡して,マーカーをタップする」ことにより,簡単に移動できるようになったわけだ。