鍵開け・のぞき見…スマートハウスご注意 他人操作恐れ:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/articles/ASH525J2JH52PTIL00H.html

 このHEMSについて朝日新聞が調べたところ、トヨタホーム名古屋市)が販売したHEMSの一部のモニター画面がネット上で見える状態になっていることが分かった。住人がルーターを介さずにネットに接続し、住宅内のパソコンでも確認できるようにしていたとみられ、ネットにつながる全機器に割り当てられるIPアドレス(ネット上の住所)を特定すれば第三者も見ることができるようになっていた。

 ミサワホーム(東京)は住人を識別するIDとパスワードを入力することで、スマートフォンタブレット端末でも操作できる機種を扱う。購入時のIDとパスワードは「初期設定」としてホームページで公開していたが、この設定のままにしておくと、第三者からアクセスされてHEMSを操られる可能性があることが分かった。朝日新聞が指摘したところ、同社は初期パスワードをホームページから削除した。

積水ハウス大阪市)や大和ハウス工業(同)、野村不動産(東京)も遠隔操作できる機種を取り扱っているが、情報は全て各社のサーバーで一元管理している。購入者はサーバーから情報を引き出しており、HEMSのモニターを第三者が見たり操作したりすることはない、としている。