未来の風力発電機には「羽がない」 « WIRED.jp

http://wired.jp/2015/05/21/future-wind-turbines/

プロペラの回転運動からエネルギーを得るかわりにVortexが利用するのは、「渦度」と呼ばれる渦の回転から生じる空気力学的効果だ。渦度は長いこと建築家やエンジニアに嫌われ、これを回避するデザインが追求されてきた。それも当然で、風の力が強ければ、渦度によって建物に振動が生じ、場合によってはタコマナローズ橋の崩落のような事故につながることさえある。

Vortexの形状は計算に基づいて設計されたもので、風の渦がマスト全体に沿って発生するようになっている。ファイバーグラスとカーボンファイバーの合成素材でできた本体は、その重さによってマストの振動を最大にする。円錐の基部には反発する2つの磁石のリングが取り付けられ、風速に関係なくマストの動きが増幅させられる構造になっている。これして生まれた運動エネルギーが、発電機で電気に変換されるのだ。