NICT公開NTPサービス

http://www.nict.go.jp/publication/NICT-News/0610/research/02.html

 そこで、NICTは、これまでソフトウェアで処理していた部分を、FPGAと呼ばれるハードウェアで処理する汎用的な高速ネットワーク研究用モジュール(VersatileHigh-speed Network Module:VHNM)を開発し、様々な研究に利用しています。VHNMは、FPGAを中心に、二つのネットワークインタフェースとメモリ、時刻タイミング端子(1 PPS)を備えており、ネットワーク特性計測、パケットキャプチャ、トラフィック発生、パケットフィルタ、ネットワークシミュレータなどに利用することができます(図1参照)。FPGAはソフトウェアと同様の論理演算を、OSを介さずに多数のハードウェア論理素子を組み合わせた並列処理やパイプライン処理によって正確なタイミングで実行するため、高速ネットワークでも処理が滞ることなく機能します。また、ファームウェアの変更で異なった機能を搭載することが可能です。

すげー。

これまでのNTPサーバは、製品化されている専用機でも内部はPCによるソフトウェア処理で対応しており、その処理能力は毎秒5000リクエスト程度が限界とされていました。しかし、本NTPサーバをハードウェア化することによって、処理能力は一気に3けた向上し、世界最高性能となる毎秒100万リクエスト以上*1の処理能力を実現しました。また、このサーバはNICT内に設置され、日本標準時に直結しているため、サーバの時刻精度は10ナノ(1億分の1)秒以内を達成しています。しかも、単機能のハードウェアという特徴から、セキュリティ的にも頑健となっています。

すげー。