Googleの自己学習する人工知能DQNを開発した「ディープマインド」の実態、何が目的なのか? - GIGAZINE

http://gigazine.net/news/20150831-google-deepmind/

ハサビス氏はディープマインドに関する今後20年のロードマップを構想しており、短い期間でいえば5年以内に日常生活がよりスマートになるようなAIアシスタントの登場を挙げています。既存のスマートフォンに搭載されている音声認識アシスタント機能はかなり制限された範囲でのみ使えるものですが、DQNのような学習能力が備わればその可能性は無限大に広がります。ハサビス氏がイメージしているのは、例えば「引っ越ししたいな。僕には子どもがいるんだけど、どこか良いエリアをOfsted(イギリスの教育評価機関)のレポートから導き出してよ」と言えば、この問いに答えてくれるようなAIアシスタントの登場だそうです。さらに、10年後には「AIが科学者になっている」と予測しており、Natureに掲載される論文のいくつかはAIが著者のものになっているのでは、とハサビス氏。
さらに、ディープマインドGoogle内でどのような立ち位置にいるのかを共同創立者のひとりであるムスタファ・シュレイマン氏が語っています。彼によると、「私は5つのチームとともに働いており、その5つというのはYouTube・検索・健康・自然言語理解・Google Xに関するチームです」とのこと。これらの分野にディープマインドの技術が応用されようとしているようで、具体的にはYouTubeのオススメ機能をより個々人に適したものにするためのパーソナライズ作業などが行われているそうです。また、ディープマインドGoogleのメインの収益源である広告収入に関する取り組みなどは求められていないそうで、プレッシャーにさらされることなく「長期的な研究に没頭できている」とシュレイマン氏。