サンフランシスコ 市内全域にIoT専用回線を導入 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

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サンフランシスコでの事業展開に当たり、Sigfoxはサンフランシスコ市の協力を得て、ブリーフケース程度の大きさの基地局を市内の建物の屋上に約20台配備した。同社の超低速ネットワークが伝送するのは、12バイトのメッセージ程度のデータで、動画ストリーミングなどの大きなデータ伝送には向かない。Sigfoxのネットワークは、パーキングメーターや火災報知器、農地の湿度センサー、ウェアラブルなど、電話以外のあらゆるデバイスをインターネットに接続するのに適している。ヨーロッパでは、スウェーデンの大手警備会社Securitasが、ホームセキュリティ用の監視機器をSigfoxのネットワークに接続している。アメリカでの最初の展開事例は、スマートメーターのメーカーであるGlen Canyonとの提携になる予定だ。
Sigfoxによると、同社のワイヤレスネットワークを敷設する費用は、携帯電話網を構築するのに比べてはるかに安いという。また、アメリカでは、免許が不要な900MHzの周波数帯を利用している。同社でコミュニケーション担当の上級副社長を務めるトーマス・ニコルズは、7月のフォーブスとのインタビューで、従来のセルラーネットワークであればカリフォルニア州全域をカバーするのに約20,000のマイクロセルが必要だが、Sigfoxであれば1,500で済むと述べている。ニコルズによると、スペイン全域をカバーするのに要した期間は、僅か12ヶ月だったいう。その秘密は、既存の基地局の所有者と提携したり、既製のハードウェアを使う同社独自の手法にある。特定の地域で一定の規模に達した後、1デバイス当たり年額1ドルでSigfoxのネットワークを利用できるようにするというのが同社の考えだ。
バイスメーカーは、2ドルもしないチップと、Sigfoxのファームウェアをデバイスに搭載する必要がある。テキサス・インスツルメンツやシリコン・ラボラトリーズなどの半導体メーカーがSigfoxのチップを販売している。また、Sigfoxの株主でもあるサムソンは、IoT向けチップ「Artik」に、Sigfox の接続技術を採用した。

すぐに飽和しそうだな...