東京大学が薄くても鋼のように丈夫なガラスを開発 : ギズモード・ジャパン

http://www.gizmodo.jp/2015/11/151104tokyo_uni_glass.html

実はこの丈夫なガラスの秘密は材料にあります。それが、アルミナ、いわゆる酸化アルミニウムです。これを酸化タンタルと混ぜることで、ガラスの強度が高くなります。ただ苦労したのが、多量のアルミナをふくんだガラスを合成しようとしても、容器に触れてすぐに結晶化してしまい、なかなかうまくいきませんでした。
そこで、研究チームはガラスの形成方法を変え、容器を使わない無容器法を用いることにします。これは、ガスを使って空中に浮いた状態で合成させる方法です。その結果として、無色透明のアルミナと酸化タンタルのみから作られたガラスの合成に成功しました。さらに弾性率のひとつであるヤング率を調べると、典型的なガラスよりも鋼の値に近いことがわかります。まさに、弾性に優れ、硬度の高い新しいガラスの登場です。