ロボットの会話に未来はあるか?発売秒読みのシャープ社製”ロボホン”から考える会話AIエンジン開発(斎藤由多加) - 個人 - Yahoo!ニュース

http://bylines.news.yahoo.co.jp/saitoyutaka/20160513-00057620/

さて、どうやったらユーザーとの会話が成り立つか?このときこそが、冒頭に書いた「理解したふりをする技術」の出番である。
結論を先に言うと、口語は文語とは異なる言語体系だということを、義務教育のペーパーテスト環境で育ってきた我れはなかなか気づけない。エンジニアがつくろうとするすべての会話の「つまらなさ」の原因はそこに起因しているのである。
講演会のスピーチを文字起こししたものを読んでも全然ピンとこない、という経験をどなたもお持ちだと思う。口語を文字起こしした読み物はどれも文章としては成り立ってない、いやもはや破綻している、ものが多い。
それでも音で聴くと難なく入ってくるのは、ことばがメロディに乗っているからである。メロディは強調ポイントを表現し、そして間(ま)を持つ。これが文字(文語表現)からは一切削除されている、強力な情報である。