神経回路維持する分子=自閉症治療に期待−東京女子医大など:時事ドットコム

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016081900029&g=soc

 神経細胞は「シナプス」でつながり、神経回路を形成する。生まれた直後は余分なシナプスが多数作られるが、成長につれ必要な物だけを残す「刈り込み」が行われる。自閉症患者は刈り込みが不十分だったり、成熟後も神経回路を維持できず不安定だったりすることが知られている。
 同大の鳴島円・准講師らはマウスを使った実験で、視覚をつかさどる脳の領域の神経回路形成過程を調べた。シナプスの刈り込み後、「mGluR1」分子の働きを抑えると再び余分なシナプスが生じ、成熟前の状態に逆戻りした。