人の鼻から新抗生物質発見、耐性菌に効果か 研究 (AFP=時事) - Yahoo!ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160728-00000012-jij_afp-int

 ペシェル氏と研究チームは、黄色ブドウ球菌が鼻腔内に常在する人は全体の3割で、7割の人には存在しないのはなぜかについて調査していた。黄色ブドウ球菌は、重症の細菌感染症の最も多い原因の一つで、実際にこれによって多くの人が命を落としている。この細菌の菌株の一種は、抗生物質に対する耐性を獲得している。
 研究チームは、これとは別のブドウ球菌属の細菌で、体の中でも特に鼻の中に多くみられる「スタフィロコッカス・ルグドゥネンシス(S.lugdunensis)」が、黄色ブドウ球菌と闘う抗生物質を生成することを発見した。この化合物は「ルグドゥニン(Lugdunin)」と命名された。