オープンソースプログラマにとってのバンテージポイント

Blue ML に書いた内容をコピペ
奨学金制度を作って、開発時間を若い開発者に与えようという流れで、非凡な人を助ける未踏的なアプローチだけが重要なのではないと言いたかったのだけど、ML ではどうも違う方向に展開しそうだな。

最近考えるのは、オープンソースプログラマにとってのバンテージポイントって、やっぱり IBM とか HP とか RedHat になってしまうのかなということです。

若者はバンテージポイント(有利な場所)でキャリアを磨け
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/000977.html

常に新しい情報があふれていて、気軽に密度の高いディスカッションができて、適切な指導が得られる場所っていう意味では、オープンソース的に分散していることは良いことではないのじゃないかと思ったりしています。
特に、とりあえずはじめるために知っておかなくてはならない必要な知識の絶対量が多くなってしまっている現在では、人材育成に対するそういう環境の重要性が以前よりも(わたしの大学時代よりってことですが)高いのじゃないかって感じがしています。

仕事上でも前田さんのところにお邪魔することがありますが、ちょっとまだそこまでは行ってない感じですが、宴会などに参加すると、この先が楽しみな感じはしています。

# 社内での勉強会などで技術交流やディスカッションを増やしたほうがいいように思いました。> 前田さん

Blue な宴会には出られませんでしたが、メディアフロントがどんな雰囲気なのか興味シンシンです。

んで、小松さんが伽藍を再構築するならMSに行けというレスポンスへの返信。

もちろん、そういうモチベーションの方はいらっしゃるでしょうが、オープンソースプログラマにとっては、NDA のある MS はバンテージポイントじゃないでしょう(^^;。

新人育成の話をしているのだと思いましたが違いましたかね?

日常的な刺激や情報交換ってのは大切なことですが、新人がそのような刺激を受けられる環境ってのは必要で、いまオープンソースでそういう環境にあるところはどこかってことを考えてみたということです。

メディアフロントやグッディがそういう場になるといいですね。

時間さえ確保できれば、自力で設計とテストを書き、コーディングを進め、英語のコミュニティと渡りあって仕様を決めながらプロジェクトを率いていけるというような人ばかりではないということを言いたかったのです。
そういうことが出来るようになるには、経験を加速度的に積めるような場が必要で、それがバンテージポイントであるということです。で、そういう場所はどこにあるのか。なければ作る必要があるのではないか。仲間と出会う場所はどこなのか。そういう事です。

わたしは、専攻と無関係にたむろしていた大学の研究室とか、"BBSてだこ"とか、ネットワーキングデザイン研究所とか、COARA とか、そういう所で刺激をもらって育ったように思います。
BLUE に出入りするような多くの人は、現在の価値観の原則を決定するような、そういう場所を持っていた経験があるのではないでしょうか?

現代では、そういう所はどこなのだろうという問いです。