google OS 時代のインターフェイス

googleがあちら側にコンピューティング環境のセンターを移動するのであれば、それに合わせたこちら側はどのようなインターフェイスになるべきだろうか。
それは、シンプルで直観的で必要があればインタラクションも出来る必要があるだろう。それには、ディスプレイに文字やアイコン、ウインドインターフェイスという形ではなく、よりインテリアに近い単機能のデバイスになってゆくのかもしれない。
タンジブル・ビットプロジェクトやアンビエント・デバイセズの製品は、そのようなデバイスの可能性を示してくれている。
http://tangible.media.mit.edu/
http://www.ambientdevices.com/
アンビエント・デバイセズの製品を見ていて思うのは、人間はまだデジタルな感覚には慣れておらず、アナログな情報を扱うのに優れた生物だということだ。会社案内のページにもpullとpushの間にあるambientという状態を定義している。より環境に近い情報受信と、プログラミングによる環境情報の選択というようなところを重視しているのだろう。
ここにならんでいるような製品コンセプトを見ていると、はじめは笑ってしまうが、よくよく考えると、そのわかりやすさに驚かされる。また、インターネットにはデジタルな情報ばかりが氾濫していて、流れとか方向、温度や色などの情報があまりに少ない事に気付かされる。
http://www.ambientdevices.com/cat/applications.html
これらのデバイスプログラマブルな表現をするだけでなく、情報収集のためのセンサであったり、知らない人間どうしをつなげる道具として機能したらきっと面白いだろう。また、近付いた人のプロファイルによって、動作を変えるというのも公共端末や家族内利用ではありうるだろう。
いずれにせよ、ディスプレイとキーボードというインターフェイスの時代は、いずれ終わりを告げることになるだろう。音声入力とインテリジェント・エージェントまでにはまだまだ時間がかかるだろうが、それまでの間は、このようなデバイスがある程度広がって行くのではないだろうか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040421-00000002-wir-sci