オープンソースのメンテナンスの理想と現実

↑つながりで、IP Infusion というより Zebra なんかをちらほらと拾い読みしたりしてたら、面白いコメントがあったので記録しておく。
http://terakoya.yomiuri.co.jp/shiro/nyumon/interview/01/p_ishiguro_interview4.html

今作っている「ゼブラ」というソフトウェアは、1996年くらいから作りはじめたプログラムなのですが、その当初は、もっといろんなプログラマーが参加してくれて、どんどんいろんな機能を追加してくれて、極端な話し、僕は見ているだけでよくなるんじゃないかなぁと思っていたのですが、その期待は間違いでした。
5年くらい経ちましたが、かなりの部分は僕が書いているという状態ですね。他のソフトを見ても、フリーにして公開して、いろんな人が参加して開発されるという状態にもっていくためには、やはり誰か一人「俺はこれを作るんだ!」という強い意志を持った人がいないと、難しいということを感じました。
とにかく、これまでいろいろと恩恵を受けたフリーソフトウェアに、自分でちゃんと何か作って、恩返しもしたいし、貢献(こうけん)もしたいし、ちゃんとしたフリーの経路制御ソフトはないので、ちゃんとしたものを作りたい...ということで、作りはじめたのですが、結構忙しかったので、細々と開発して、99年ぐらいに、とりあえず目鼻顔だちが立って、やっと動くようになったのですが、そのころからみんなが凄(すご)い勢いで使いはじめるようになってきてました。ある程度目鼻だちがついて「これはいけるかな?」という時になったくらいに、やっとみんなガーっと、協力してくれるようになりましたね。

そうなんですよね。そういうものなんです。必要とされてメジャーなソフトでもそうなんです。これはどうしようもないのかもしれません。
そういえば、だいぶ前に深夜の喫茶店で見せてもらった、いくおさんのルーティングソフトウエアは今はどうなっているのかな。プロトコルモジュールをダイナミックロードできる構成が面白かったのだけど。