民生品NASに見る組み込みLinuxの世界
liloのマンスリーセミナで組み込みネタをやるというのに触発されて、自分でやることを想定してちょっと書いてみた。去年からliloセミナ講師に立候補してみようと思ったりしているのだけど、神戸や大阪まで出るのは億劫になってしまって決心がつかない。
それと、最近、なんか大勢の聴衆の前でしゃべる事をやってないので、プレゼン体力が落ちているかもしれないと思う。去年の札幌は少人数だったし。今年に入ってからも社外でも数名のプロジェクト内部だけ。先月は10人くらいの自分のじゃないプレゼンの手伝いはしたけど、それは所詮手伝いだし、私の色が出ても困るのでそんなに気合入れてなかった。
プレゼンとしては40%くらいは完成している。あとは絵と裏取りとPPTに仕上げるだけ。今の内容だと、90分くらいかな。
トピックだけ列挙してみる。
- わたしは何をやってきたか?
- 組み込みLinuxの歴史
- 10年前は「寝言は寝て言え」
- 今では「ネコも杓子も」
- なぜ組み込みなのか?
- 低消費電力
- 価格が安い 多目的->単機能
- 小さい
- 発熱が低い
- 環境耐性が高い
- 専用設計のSoC
- CPUアーキテクチャ
- だいたいこんな構造です
- JTAGとシリアルコンソール
- 起動の仕組み
- 組み込みの制約とその解決
- ソフトウエアの開発
- 何は無くともtoolchain
- ミニマムの起動環境を作る Buildroot
- ドライバは誰かが書かなくちゃね
- kernelのバグは誰が直すのさ
- 上流へのマージは?
- GPLの理解が進んで楽になってきた
- どこで差別化を行うのか
- ソフトとハードの確執 ってほどのこともない
- 組み込みLinuxで遊べるデバイスたち
- 情報源とコミュニティ
パワーとリソースに余裕ができたのだけど、10年くらい中身は変わっていない感じもする。
ソフトコアとか、MMUなしが再び(AVR)なんかで、これから大きく変わるのだろうな。
書いていて、この内容なら「市販製品の解析とDebian化」みたいなののほうが聴衆ウケがいいような気がした。